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研究分野:「栄養疫学」
  ヒトの食生活と健康の関係を、実際の人口集団を対象として実証的に明らかにし、食に起因する健康問題の解決に貢献するための科学

 

ご挨拶

 こんにちは。私たち公衆栄養学研究室では、社会の健康問題を解決することを目的として、人の食生活・栄養の課題を明らかにする研究に取り組んでいます。

 生活習慣病の一次予防と健康寿命の延伸が、我が国の喫緊の課題となっており、スマートで健康的な食生活の実現に向けて、食の専門家が新しい知恵を絞りまた創造する必要があります。

 研究結果を読み解き、結果が私たちの食生活に適応可能かを考慮するための重要な判断材料は、研究対象が何であるかとなります。ヒトでの検証結果を人間に適用するのが最も相応しいですよね。人間を対象とする研究ではいろいろなことが起きます。例えば、もともと健康的な習慣を持っている人が良い食事の方に偏るために(食事も良いが運動習慣も良い等)、良い食習慣に複合する他の要因のために結果が偏って見えてしまうこともあります。結果を正しく判断するためには、人を対象とする疫学研究にも、こうした偏りが存在すること、より優れた対処法と研究デザイン等、疫学を学ぶことは大事です。

 また、食事と疾病、特に生活習慣病との関係を考える際には(習慣的な)食生活を評価することが重要になります。ところが、人の食生活ではいろいろなことが起きるので正確に捉えることが難しい。ハレの日の食事、土用の丑の日、冷蔵庫が空っぽの日、宴会、、毎日同じものを食べる人は殆どいないでしょう?食生活評価の研究は、チャレンジングな領域です。ICTに支えられる次世代型食事評価システムの開発や検証にも取り組んでいます。

 

 食事は、私たちの楽しみであり健康の大きな決定要因ともなっています。食の専門家として、社会の課題解決に貢献することを大きなテーマとしつつ、栄養疫学を研究していきましょう。

(公衆栄養学研究室, 教授 高地リベカ)

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